杉山健康法実例
原因不明の膝痛が出現した、糖尿病の男性80歳。
CL:アパレル会社役員
1.現病歴
I.Mさん80歳 男性 アパレル会社社長
糖尿病歴20年「糖尿病は治らない、一生の付き合い、薬で血糖値をコントロールしていく」との診断と治療方針で、まじめに投薬治療を継続していた。
2016年12月頃から左膝痛出現し、徐々に歩行困難となり電車通勤できなくなったため除痛目的でペインクリニックに通院、痛み止めとヒアルロン酸の注射をしながらなんとか生活していたが、2017年2月『昨年末から膝の痛みがなかなかひかず歩けなくなった。もともと健脚が自慢だったのに・・・』とのことで相談あり。
2.診立て
左膝は痛みが強く、水もたまって可動域も狭くなっていたが熱感等の炎症症状が無いこと
注射の効果が持続しなかったこと
また糖尿病の持病があることから考えて、腎由来の膝痛と診立てた。
3.健康法
食事メインは好物の刺身に黒ゴマやワカメをそえて。ライスは玄米か雑穀を混ぜた白米で食べやすいほうを。そこにキクラゲの入った根菜の味噌汁プラス生姜のしぼり汁を。一汁一菜で簡単にバランス良く食べ、サラサラの血をつくり腎の負担を軽減させる。
運動腎臓の体操として、普段から気軽にできる呼吸法や腎臓の血行を良くするバンザイ体操、そして下肢の挙上運動で全身的に血行を促進させ腎臓を修復させる。左膝の痛みの様子を見ながら右手で杖をついて無理のない範囲で歩く。
血行腎臓をコントロールしている神経、血管、リンパのマッサージと按腹で血行を促進して腎臓を修復。左膝のROMエスササイズで可動域を回復させ、膝周囲の筋肉を丁寧にほぐして除痛した。
4.結果/現在
開始後3カ月で膝痛は完全に消失し、元通り歩けるようになって電車通勤も再開した。
そして、自信をもって生涯現役で商売を続けたいとの事から、糖尿病に対する根本的な体質改善のリハビリを開始。
約3年かけて糖尿病体質が改善した結果、20年患った糖尿病が血液データ上で(血糖値・ヘモグロビンA1c・クレアチニン・尿素窒素の値)
正常範囲に戻ったのを確認した。(グラフ参照)
「83歳すこぶる健康。我慢や無理がないから愉しく続く健康法。おかげさまで健康寿命を取り戻し、これからますます家内安全 商売繁盛」(本人談)