治療家 杉山和雅

杉山健康法実例

尿毒症が発症していた、慢性腎不全の男性67歳。

CL:銀行役員

1.現病歴

H.Tさん 67歳 男性
2016年9月「尿毒症で人工透析をしているが、息切れがして足も浮腫んで歩くのもつらい。
声も出しにくく、おしっこも出にくくなって、透析を始めてから腎臓がさぼっている気がする、
70歳の定年まで勤めあげれるよう、なんとかしてほしい」とのことで相談あり。

2.診立て

「尿素窒素が80あり、不整脈も出ている」「透析中に足が攣る」「足もお腹も浮腫んでいる」
「車通勤でデスクワーク中心、座っていることが多い」
「ほとんど外食で、タンパク質が大事と聞いているので、トンカツや天ぷらなどを積極的に食べている」「水分は控えている」
「体温は35度台だった」「歩く機会が少ない」「責任の重いポストに就いていた」「家庭的に辛いエピソードが重なった」
以上から、慢性的に運動不足で、仕事のプレッシャーからくる過労、
肉魚中心で野菜と水分不足の食生活が続いているところに、庭での辛いエピソードが重なり、水毒になったのが原因と診立てた。

3.健康法

食事トンカツはキャベツから食べて追加のサラダを。天ぷらには腎臓の保護と解毒作用のある黒七味やミックスしたスパイス&ハーブ(ターメリック・ブラックペパー・シナモン・クミン・コリアンダー)をかける。中華丼や野菜カレーで野菜を積極的にとり、こまめに水を飲んでおしっこをよく出す習慣を。
運動腎臓のバンザイ体操、週末は神戸へ散歩がてらのウォーキングを習慣にして気分転換しリラックス。通勤は電車・バスにシフトし、乗り換え時はやや早歩きを心がける。
仕事中もできるだけ立ち上がったり会社の周りを歩くようにした。
血行脊椎のROMエクササイズ、骨盤体操、深呼吸腎臓マッサージ、下肢のリンパマッサージ、腎臓を修復するマッサージを施術。
入浴は40度の湯船に首まで10分つかり汗をかきやすい体質に。

4.結果/現在

息切れは、尿素窒素の数値の改善とともにだんだんと治まっていった。(グラフ参照)
「無事に定年まで勤めあげることが出来た。声もおしっこも汗もよく出るようになり、尿毒症の回復とともに家庭の事情も良くなった。定年後は神戸の散歩がいい趣味になり、透析を続けながらもグルメで愉しい生活を送れている」(本人談)

尿毒症が発症していた、慢性腎不全の男性67歳。
健康家 杉山和雅